合氣道雑感(正座③)

正座をする足が痺れるわけって何なのか?
その姿勢が血液の流れを阻害したり神経を圧迫したりするからという事らしいので圧迫しない姿勢がいいわけですよね。

正座の際は足の親指が重なるようにするだけで全部を重ねるようにはしないように教えていただきました。

足部を全部重ねると下からと上の臀部に挟まれて局所的に圧が高まり圧迫の度合いが強くなりとっても痺れやすくなりますよね、だからNGですね。

だったら親指も重ねず足先が離してお尻を乗せる姿勢はどうなの?
下肢の血流や神経を阻害するのは体重による圧だけではなく下肢の捻じれによってでも起こると考えれます。(雑巾を絞る様子を思い浮かべてみてね)
太ももと膝から足先の方向が同じやないと膝の関節が少しこじった感じになりますから。
お尻の下に足部を持ってこずお尻の脇に付けたドンと座る姿勢がダメな理由の一つですね。

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楽に座っているようですが逆に関節部に負担がかかっているわ

その上お尻が落ちてしまっているので骨盤(腸骨)の位置が後傾になってしまってその上に位置してる背骨(腰椎)が後弯しちゃうんです。これは筋肉を使わないで楽な姿勢をとっているようですが時間が経つと不自然な姿勢なため腰回りの筋肉や関節に負担をかけちゃうことになっちゃうんです。気をつけてね~

という事で正しい正座姿勢とは、
足の親指を重ねる!
そしてなお痺れにくくするためにも踵に体重がかからないようにお尻との間に紙を一枚挟む様なイメージ。
紙を挟むために上半身を上に引き上げなければいけませんね。そのためには太ももとお膝に力が入れます。そうなうと重心は前方へもっていかれます~

これで美しい正座姿勢の完成です。
上半身の姿勢が伸びておりますものね。
その上重心が前にあるためすぐに正座から跪坐に移行ができ不意な攻撃に対応ができると言うモノです。(邪な気持ちを持って切りつけようとする時でも察知されにくいですわよ)

美しい正しい姿勢はけっして楽な姿勢ではなく太ももや体幹の筋肉を使ったものでしんどいものかと思いますが、日頃の稽古の繰り返し中で自然体でできるようになりたいものですね。